独語学独文学専攻の特色

本専攻は独語学・独文学の様々な領域の研究に携わるスタッフを擁し、多彩な講義・研究指 導を展開しています。独語学の分野では統語論を扱う基礎的な領域に加え、歴史社会言語学 の研究指導も行っています。独文学の分野では16世紀以降の「ファウスト」文学、18・19世紀のゲーテ、グリム、世紀末のK.クラウス、20世紀ユダヤ系ドイツ文学、というように時代・ジャンルとも多様です。また、芸術、住居といった観点からの日独文化比較の研究も可能です。

カリキュラム

博士課程前期

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  • 独語学
  • 独文学
授業科目 単位数
独語学特殊講義Ⅰa2
独語学特殊講義Ⅰb2
独語学演習Ⅰ4又は8
独語学特殊講義Ⅱa2
独語学特殊講義Ⅱb2
独語学演習Ⅱ4又は8
独語学特殊講義Ⅲa2
独語学特殊講義Ⅲb2
独語学演習Ⅲ4又は8
独語学特殊講義Ⅳa2
独語学特殊講義Ⅳb2
独語学特殊講義Ⅴa2
独語学特殊講義Ⅴb2
独語学特別講義Ⅰ2
独語学特別講義Ⅱ2
授業科目 単位数
独文学特殊講義Ⅰa2
独文学特殊講義Ⅰb2
独文学演習Ⅰ4又は8
独文学特殊講義Ⅱa2
独文学特殊講義Ⅱb2
独文学演習Ⅱ4又は8
独文学特殊講義Ⅲa2
独文学特殊講義Ⅲb2
独文学演習Ⅲ4又は8
独文学特殊講義Ⅳa2
独文学特殊講義Ⅳb2
独文学演習Ⅳ4又は8
独文学特殊講義Ⅴa2
独文学特殊講義Ⅴb2
独文学演習Ⅴ4又は8
独文学特殊講義Ⅵa2
独文学特殊講義Ⅵb2
独文学演習Ⅵ4又は8
ヨーロッパ学特殊講義Ⅰa2
ヨーロッパ学特殊講義Ⅰb2
ヨーロッパ学演習Ⅰ4又は8
ヨーロッパ学特殊講義Ⅲa2
ヨーロッパ学特殊講義Ⅲb2
独文学特別講義Ⅰ2
独文学特別講義Ⅱ2

博士課程後期

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  • 独語学
  • 独文学
研究指導科目 単位数
独語学特別研究Ⅰ4又は12
独語学特別研究Ⅱ4又は12
独語学特別研究Ⅲ4又は12
独語学特論Ⅰ4
独語学特論Ⅱ4
独語学特論Ⅲ4
研究指導科目 単位数
独文学特別研究Ⅰ4又は12
独文学特別研究Ⅱ4又は12
独文学特論Ⅰ4
独文学特論Ⅱ4
独文学特論Ⅲ4
独文学特論Ⅳ4

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在校生からのメッセージ

亀田 風子 さん 令和5年度入学 博士課程前期
私はオーストリアの小説家ローベルト・ムージルのデビュー作『寄宿生テルレスの混乱』のテクスト分析を行なっています。本書の内容は、表面的には暴力的かつ利己的な登場人物たちが寄宿学校で繰り広げるある種残酷な物語です。しかし、テクストを丹念に読むと言葉の端々に「愛」の片鱗が散りばめられているのです。一見愛と相容れないような舞台で「愛」を何としたのか。言葉を見つめ、裏にある作者の意図を謎解きのように分析し、そうして新たな解釈を開拓していく。この作業は、まるで言葉の冒険家のそれです。大学院では、先生方と先輩方のご指導の元、原文を一文ずつ丁寧かつ慎重に訳し解釈を行なっています。修士論文に向けて、解釈の新境地を切り拓くべく日々精進しています。
中島 萌香 さん 令和6年度入学 博士課程前期
私の研究対象は、E.T.A.ホフマンの『くるみ割り人形とねずみの王様』とそれに関連するバレエ作品群です。一般によく知られるのはバレエ作品の『くるみ割り人形』ではないでしょうか。そのバレエの台本の元となった原作を読み込むことで、バレエ作品との相違や台本の変容の意味合いも、さまざまな形で明らかになるはずです。まだ私の研究は始まったばかりですが、これから研究対象としっかりと向き合うことで何が見えてくるのか、楽しみです。
本学ではドイツ文学だけではなく、様々な分野に造詣が深い先生方の指導が受けられます。また、大学院の授業では、先生との対話を重ねることで深い思考力を培いながら、研究を進めることができます。この素晴らしい環境の中での研鑽の成果を、最終的には修士論文としてまとめるつもりです。
田平 廉太朗 さん 令和6年度入学 博士課程後期
「釣り」の研究って?! 私は修士論文において、ドイツにおける娯楽としての「釣り」と動物保護の関係を論じました。「釣り」は動物保護、環境問題など現代の複雑な問題を内包した興味深い研究テーマです。研究過程でドイツには魚をめぐる動物観に歴史的差異ばかりでなく,地域差もある可能性を見出だし、博士課程後期において文化史的・法制史的側面からこのテーマにアプローチをかけています。本学では、文学や文化研究の手法をもとに幅広い指導が受けられ、多方面からの指導により考えが広がり、研究に厚みが出てきたのを実感しています。研究成果を博士論文としてまとめ、世に問うことを目指し鋭意奮闘中です。

修士・博士の学位取得プロセス

博士課程前期

修士学位申請のための要件

  1. 在籍期間
    修士課程又は博士課程前期に2年以上在学した者でなければならない。
  2. 単位要件
    所定の授業科目について合計32単位以上を修得しなければならない。

学位申請までのプロセス

  • 研究指導体制等
    指導教員による指導のもと、研究テーマの設定、研究計画の作成を行い、学位(文学)取得に向けて研究を進める。また、独語学独文学専攻の教員及び在学生全員が参加する修士論文中間発表会・修士論文発表会において研究成果を発表するとともに、研究の進め方やプレゼンテーションの方法を学び、多面的な視点から専門領域の知見を深める。
  • 1年次において
    4月:入学時に決定した指導教員による指導のもと、研究テーマの設定、研究計画の作成を行い、研究に着手する。
    5月から翌年3月:指導教員による指導のほか、適宜他の教員からの指導・助言を受け、研究を進める。修士論文中間発表会(1月)で研究成果を発表し、指導・助言を受ける。また、同時に行われる修士論文発表会で研究やプレゼンテーションの方法を学ぶとともに、多面的な視点から専門領域の知見を深める。
  • 2年次において
    4月:1年次の研究の経過を踏まえ、必要に応じて研究計画の見直しを行う。
    4月~9月:指導教員による指導のほか、適宜他の教員からの指導・助言を受け、学位論文の作成を進める。
    10月:学位論文の論題を提出する。
    10月~12月:指導教員から内容・構成に関する指導を受け、学位論文の完成に向けて作成を進める。
    1月:学位論文を提出する。修士論文発表会(最終試験)で研究成果を発表し、質疑に答える。

博士課程後期

博士学位申請のための要件

  1. 在籍期間
    博士課程後期に3年以上在学し、所定の単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた者。

学位申請までのプロセス

  • 研究指導体制
    研究指導教員から研究活動に関する指導を受け、学位(文学)取得に向けて研究を進める。独語学独文学専攻の教員及び在学生全員が出席する中間報告会において研究の進捗状況を報告し、指導・助言を受ける。また、研究成果を学会等で発表するとともに、専門の学術誌に論文を投稿して厳正な査読審査を経験し、自立して研究活動を遂行する能力を身につける。
  • 1年次において
    4月:入学時に決定した研究指導教員による指導のもと、研究の独創性や学術的な意義を考慮した上で研究テーマを設定する。文献調査等によって研究テーマに関する情報を収集し、研究計画の作成を行い、研究に着手する。
    5月~翌年3月:研究指導教員との綿密な議論のもと、研究成果を蓄積していく。中間報告会で研究の進捗状況を報告し、研究を進めていく上での問題点を明らかにするとともにその解決方法について検討する。また、学会等での発表や専門の学術誌への論文投稿を積極的に行い外部の評価を受ける。
  • 2年次において
    4月:1年次の研究の経過を踏まえ、必要に応じて研究計画の見直しを行う。
    4月~翌年3月:研究指導教員との綿密な議論のもと、研究成果をさらに蓄積していく。中間報告会で研究の進捗状況を報告し、指摘された事項を研究にフィードバックしていく。また、引き続き学会等での発表や専門の学術誌への論文投稿を積極的に行い、外部の評価を受ける。
  • 3年次において
    4月~9月:これまでの研究成果をまとめながら、研究指導教員の指導のもと、学位論文の作成を進める。また、引き続き学会等での発表や専門の学術誌への論文投稿を積極的に行い、外部の評価を受ける。研究指導教員から内容・構成に関する指導を受け、学位論文の完成に向けて作成を進める。
    10月:研究指導教員の承認を経て学位論文を提出し、学位審査請求を行う。
    1月:博士学位申請論文発表会(公聴会)で研究成果を発表し、最終試験を受ける。