2021.02.26

プログラム「世界の言葉でごあいさつ」を書いてみました


本投稿記事の中で御紹介しているソースコードは FU_box(福岡大学公認クラウドストレージ)に格納してあります。

動画や画像は本ブログ記事投稿者が管理する本学内のウェブサーバに置いてあります。

いずれも自由に御利用ください。


コンピュータの「合成音声」を使って「英語(イギリス・アメリカ),ドイツ語,フランス語,スペイン語,ロシア語,中国語(標準語・台湾・香港),韓国語,日本語」のテキストを読み上げさせるプログラムを,シェルスクリプトを使って書いてみました。

このプログラムの動作は,以下の動画(再生時間:7分23秒)で御確認いただけます。進行役の「京子」による「前口上」の後,「世界の言葉でごあいさつ」のプログラムが走ります。

最後に「落ち」も付けました(つもりです)。滑っていたら,ゴメンナサイ。お楽しみいただければ幸いです。

本プログラムは,人工知能 Siri が使っている「合成音声」が Mac では CLI(Command Line Interface)の say コマンドとして呼び出せることを利用しています。従って,「音声出力」に関する箇所は Mac 限定となります。すみません。

もっとも,プログラムの残りの部分は,シェルスクリプトが使える環境(Linux とか Windows Subsystem for Linux など)であれば,同じように動かせます。

なお,say の詳しい使い方については,Mac のターミナル上で「man say」と打ち込み,return (enter) キーを叩けば参照できます(英語)。

f (forwards) / b (backwards) キーを押せば,それぞれ「順・逆」の方向にターミナル画面をスクロールできます。q (quit) を押せば「マニュアル」から抜けることができます。

本プログラムは単なるテキストファイル(UTF-8 エンコーディング,LF 改行コード)ですので,テキストエディタ(Windows の「メモ帳」や Mac の「テキストエディット」等)でそのまま開いて中身を確認できます。

「世界の言葉でごあいさつ」ソースファイル画像
「世界の言葉でごあいさつ」ソースファイルの冒頭部分

上の画像は,可読性を高めるためソースコードの構文規則に合わせて「文字列に色」を付けた状態(「シンタックス・ハイライト」)で開かれている本プログラムの冒頭部分です。

プログラムのソースファイルは

に置いておきました。(ファイル名は multilang_hello.sh)。Mac をお持ちで御興味のある方は自由にお試しください。

適当なディレクトリ(フォルダ)にいったんダウンロードし,そのディレクトリでターミナルを開いたら,まず当該ファイルに「実行属性」を付与してください。

chmod +x multilang_hello.sh

後は,ターミナルから次のように打ち込み,return(enter) キーを叩けば,プログラムが走り出します。

./multilang_hello.sh

P.S.

本プログラムは,「ネタ」的には say を取り上げたものですが,「プログラミング」的には「ロケール」(locale: ロカールとも)に焦点を当てています。ロケールについては,また,次の機会にお話しさせていただければ,と思います。