2020年は、新型コロナウイルスの影響で教育・研究活動が思うように実施できない状況でした。
そのような中でも、大学院生たちはオンラインを通して活発に活動し、様々な成果を上げてくれていました。
今年一年間の活動の振り返りを兼ねて、英語学英米文学専攻所属の大学院生および教員の2020年の研究活動をリストアップしてみます。

福岡大学大学院人文科学研究科英語学英米文学専攻
大学院生および教員の2020年の研究活動など

【表彰】

• 大宅由加利（英語学英米文学専攻博士課程後期1年）
  2019年度九州アメリカ文学賞佳作　“Sterling’s Growth in Almanac of the Dead : Having a Keen Eye and Regaining the Old Ways”（2020年5月）

【著書】

• 園田暁子
  「響きあう省察――『省察への導き』の出版にみる読者と編集者の対話」大石和欣編『コウルリッジのロマン主義――その詩学・宗教・科学』、東京大学出版会、2020年3月．

【論文】

• 大宅由加利（英語学英米文学専攻博士課程後期1年）
  「Almanac of the Dead における Sterling の成長 ― “The Indian Ring”と石の蛇」『日本英文学会九州支部第72回大会Proceedings』, 3-4.（電子版、2020年7月26日アップロード）
  URL: http://kyushu-elsj.sakura.ne.jp/proceedingsfile2019-2/oya_yukari2.pdf
• 神谷祥之介（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）
  「悪役名の音象徴 ― 悪役の名前を喚起する子音の調査」『日本英文学会九州支部第72回大会Proceedings』, 5-6.（電子版、2020年7月26日アップロード）
  URL: http://kyushu-elsj.sakura.ne.jp/proceedingsfile2019-2/koya_shonosuke2.pdf

【学会発表】

• 石橋頌仁（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）
  「長音と促音の知覚におけるF0変動の影響の非対称性」福岡言語学会（FLC）2020年度第1回例会（2020年4月18日、オンラインによる口頭発表）.
• 神谷祥之介（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）
  「悪役名の音象徴：日本語母語話者に悪役らしさを喚起する子音の調査」福岡言語学会（FLC）2020年度第1回例会（2020年4月18日、オンラインによる口頭発表）.
• 神谷祥之介（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）・石橋頌仁（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）・竹安大
  「鹿児島方言における音節の時間制御：高年層と若年層の比較」日本音韻論学会2020年度春期研究発表会（2020年6月19日、オンラインによる口頭発表）.
• 石橋頌仁（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）・竹安大
  「長音と促音の知覚における隣接要素の持続時間及び音韻長の影響：発話速度の観点から」日本言語学会第160回大会（新型コロナウイルス感染症拡大防止のため口頭発表は中止され、予稿集（PDF版）の公開を以て今大会での研究発表実績として認定されています）.
• 石橋頌仁（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）
  「促音の知覚と発話速度の関係: 複数の相対的な音響的手掛かりの検討」第34回日本音声学会全国大会（2020年9月27日、オンラインによる口頭発表）.
• 神谷祥之介（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）・石橋頌仁（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）・竹安大
  「鹿児島方言における言語変化：韻律体系と音節の時間制御の観点から」日本方言研究会第111回研究発表会（2020年10月23日、オンラインによる口頭発表）.
• 石橋頌仁（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）
  「音節構造と母音持続時間――英語の一音節語の場合」日本英文学会九州支部第73回大会（2020年10月24日～28日、ウェッブカンファレンス）.
• 神谷祥之介（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）
  「英語における音象徴――ヒーローのイメージに関する実験研究」日本英文学会九州支部第73回大会（2020年10月24日～28日、ウェッブカンファレンス）.
• 佐藤正直（※福岡大学人文学部英語学科4年生）・久川瑠奈（※福岡大学人文学部英語学科4年生）・竹安大
  「日本語母語話者による英語語末子音連続の促音知覚――子音の順序と無音区間の影響」日本英文学会九州支部第73回大会（2020年10月24日～28日、ウェッブカンファレンス）.
• 鶴田学「感染症の時代に読み直す『ロミオとジュリエット』」日本英文学会九州支部第73回大会（2020年10月24日～28日、ウェッブカンファレンス、招待発表）.
• Koya, Shonosuke（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）, Shoji Ishibashi（英語学英米文学専攻博士課程前期1年）, and Hajime Takeyasu
  Exploring invariant durational structure for voiceless and voiced stop quantity distinction in Kagoshima Japanese. Acoustics Virtually Everywhere (The 179th Meeting of the Acoustical Society of America).（2020年12月7日、オンラインによるポスター発表）.
  発表要旨: The Journal of the Acoustical Society of America 148, 2475 (2020); https://doi.org/10.1121/1.5146857