2025.03.03
史学専攻(日本史)の博士論文公聴会を開催しました!
こんにちは、日本史教員の山田です。今回は、去る1月14日に開催された史学専攻の博士論文公聴会の様子をレポートします。対象となったのは、以下の博士学位申請論文です。
小澤尚平「室町幕府九州支配の研究」
公聴会にさきだって、13時から15時30分にかけて、まずは博士論文の口頭試問が行われました。審査にあたったのは、指導教員の西谷正浩先生(本学人文学部教授)、森茂暁先生(本学名誉教授)、伊藤幸司先生(九州大学大学院教授)、それと山田(本学人文学部准教授)です。
口頭試問の終了後、16時から博士論文公聴会が行われました。小澤さん、疲れもみせずに90分ほどの発表し、参加した研究者や大学院生との意見交換を行っています。参加した大学院生の皆さんにとっても、いい刺激になったようです。
口頭試問の質疑応答や公聴会の意見交換の時間では、細かな史料解釈の問題から、九州政治史や室町幕府の地方支配に関する大きな議論まで、さまざまな事柄について意見交換が行われました。
小澤さんの博士論文は、南北朝時代から室町時代にかけての室町幕府の九州支配を、鎮西管領・九州探題を中心に解明されたものです。やや研究が停滞気味となっている九州中世史の研究を進展させる、たいへん貴重な成果です。これからのご活躍が、ますます期待されるところです!